モビマガでは、社用車をご利用いただく企業さまに向け、
安全面の強化や時代背景から毎年少しずつ更新される法令などの
最新情報をご紹介してまいりました。
今回は、車両管理者やドライバーのみなさまへ向け
『今、知っておくべきクルマ利用時のルール』として
7月3日より施行される
『自動車検査標章(車検シール)の貼付位置変更』
を中心にご紹介していきます。
✓正確な情報を元に安全安心な社用車利用を啓蒙していきたい
✓企業ドライバーとして、不要なトラブルは回避しておきたい
という企業さまの社用車利用における啓蒙活動としてもご活用いただける内容となっております。是非ご活用ください。
INDEX
車検シールは、無車検走行を未然に防ぐことを目的として、
2023年7月3日より車検シールの貼付位置が、
従来の「前方から見やすい位置」から「前方かつ運転席から見やすい位置」への変更となります。
【外側】車検の有効期限の満了する年月 【車内側】車検有効期限の年月日
これにより外部からも確認がしやすく、ドライバー自身も車両利用時に車検期限の確認がしやすくなるため、
無車検走行を避ける意味合いがございます。
(※参考:国交省サイト参照)
そして、今回の変更は無車検走行の防止を謳っていますが、
その中で盲点となることが多いポイントとして、
『保安基準適合標章』に絡む部分がございます。
みなさまがクルマを導入し公道を走行するためには、
個人・法人に関係なく、
該当車両が保安基準を満たしていることが必須条件となります。
その保安基準を確認する検査が指定工場での『車検』であり、
運輸局での審査を通過した車両に発行されるものが『車検証』です。
ここでご注意いただきたい点として、
この車検証は即日発行はできません。
そのため、車検証および車検シールの代わりとして、別途発行されるもの。それが『保安基準適合標章』です。
保安基準適合標章は、車検シールとほぼ同じ形をしています。
その有効期限は15日間と定められており、
車検シール同様にフロント部分への掲出が義務付けられています。
そして、最も重要な点として、車検証や保安基準適合証が手元にない状態で運転を行う場合には、この『保安基準適合標章』が安全に公道を走行できるという証明になります。
しかし、ほんの一時だけ保有するものとなるため、多くの方があまり重要視されていないというのも事実です。
では、実際に車両貼り付けを忘れてしまったという場合にはどういったことが起こるのでしょうか?
車検シール・保安基準適合標章共に正しい位置に貼りつけることが道路運送車両法第66条で義務付けられています。
そのため、車両に貼り付けがされていない場合は、法律違反として処罰の対象となります。
道路運送車両法第109条で定められている罰則は、免許点数の減点ではなく50万円以下の罰金刑です。
こういったリスクを防ぐ意味でも、お手元に届き次第、速やかに車両のフロントガラスに貼り付け、張り替えを行っていただけるようドライバーのみなさまへのご案内をお願いします。
また、従来の場所から変更になることは、念のため現場のドライバーさまにも共有いただくと安心です!
もしも車検シールや車検証の紛失などに気付いた際には、慌てず、まずは担当営業スタッフまでご一報ください。
自動車検査(車検)に関連した法令の改訂の一つとして、
車検証の利便性向上を目的に今年1月、電子車検証が運用を開始しています。
2023年1月4日より「自動車をお持ちの方や自動車関係の事業者のさらなる利便性向上」を図る目的で情報の記載を絞った
ICタグを貼付したA6サイズのコンパクトな電子車検証が採用され、詳細確認や一部登録変更はオンライン利用が可能となりました。
そして、代わりに新たな管理項目として「車両識別符号(車両ID)」が新たに追加されています。
(参考:国土交通省|電子車検証特設サイト)
いかがでしょうか?
クルマを日頃から利用していると、意図せず、法令違反になってしまうという事も往々に存在します。
トヨタモビリティサービスでは、今回のようなリスクを未然に回避いただくため、社用車ご利用時の交通安全啓蒙にもつながる情報をピックアップしてお届けしていきます。
さらに車両リースに留まらず、整備を含めたサポートをご希望の方には
メンテナンスパックなどもご用意しております。是非ご活用ください!