• 安全安心
  • 2026.10.26

大雨・冠水から従業員を守る!
企業が知っておきたい判断と周知ポイント

今年も各地で、大雨に伴う浸水や冠水のニュースを目にしました。
社用車で移動中のドライバーが冠水した道路に出くわしたとき、
「進むか、引き返すか」を、その場で判断させるのは危険です。

だからこそ、車両管理者があらかじめ
判断の基準を示して社内共有しておくことが大切です。

本記事では、冠水を避けるための判断基準から、
万が一の初動対応、平時に決めておきたいルールまでを
まとめました。社内の啓発資料としても、ぜひご活用ください。



「想定外」が当たり前に?変わりつつある日本の雨


線状降水帯やゲリラ豪雨など、局地的に
激しく降る雨が身近になり、わずか数十分の間に道路が
冠水するケースも増えています。

こうした変化を受け、気象庁では2026年5月29日から
「新たな防災気象情報」の運用を開始。

警報・注意報の情報名に
警戒レベルの数字が付くようになり、危険度が
ひと目で分かるようになりました。

これは社用車を管理する立場にとっても朗報です。
たとえば「警戒レベル3以上の情報が出たら、
その地域への外出は見合わせる」のような形で、
社内ルールに落とし込みやすくなりました。






もし、社用車が冠水に巻き込まれたらどうなる?

社用車での移動が日常的な企業さまにとって、大雨による冠水は
決して他人事ではありません。たとえば、こんな場面を想像してみてください。



いざこうした事態になると、その影響は大きく3つに広がります。



とはいえ、必要以上に怖がることはありません。冠水によるトラブルの多くは、
「危険には近寄らない」「万が一のときの動き方を知っておく」という2つの備えで、
被害の軽減や予防が可能です。 以下、場面ごとに具体的なポイントを見ていきましょう。

冠水から人とクルマを守る——場面別ポイント

冠水への備えを「出発前」「走行中」「浸水後」の3つの場面に分けて考えます。

出発前 冠水の恐れがある道には、そもそも入らない

大雨が予想される日は、できるだけクルマでの移動を控えるのが基本です。
やむを得ず運転する場合も、アンダーパスや低地など、水がたまりやすい場所は避けるのが鉄則。
自治体のハザードマップや国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」で、
危険箇所を把握するとともに、アンダーパス付近の「冠水情報表示板」や「水深路面標示」もドライバーに周知しておきましょう。

また冠水路は水面下の路面状況が見えないため、水深や段差がわかりづらく、
夕暮れ以降はさらに見極めが困難です。「前のクルマが通れたから」や
「この程度なら行けそう」という現場判断は、思わぬ落とし穴となります。




走行中   水がたまり始めたら早めに安全な道へ

走行中、突然の豪雨で道路に水がたまり始めた際、
危険を判断する目安になるのが「車両の床面」です。


ただしこれは、「床面までなら走ってもいい」という意味ではありません。
あくまで逃げるタイミングの目安で、冠水を確認したら進入しないのが大前提です。

万が一、クルマが水没・漂流しそうになったら?
1 シートベルトを外し、ドアが開けばドアから車外へ
2 ドアが開かなければ、パワーウインドウが動くうちに窓を開けて脱出経路を確保
3 ドアも窓も開かない場合は、車内に水が入って内外の水圧差が小さくなってからドアを開けて脱出

※時間が経つとパワーウインドウが動かなくなるおそれもあり、危険を感じたら人命を最優先してください。なお、緊急脱出用ハンマーでも割れない「合わせガラス」の位置は、車種によって異なります。社用車にハンマーを備える際は、使用できるガラスを各車両の取扱説明書で確認し、ドライバーに共有しておきましょう。

トヨタ自動車 / トヨタモビリティサービス が発信している各種サイトもご紹介します。ぜひお役立てください。

浸水後   水が引いても自己判断で動かさない

避難後も注意は続きます。特に重要なのが、水に浸かったクルマを自己判断で再始動しないこと。
見た目に問題がなくても、電気系統のショートなどで故障や車両火災につながるおそれがあります。

ガソリン車でも、エンジンやブレーキが見えないところで損傷している可能性があります。
車種を問わず、「浸水したらエンジンをかけず、管理者に連絡して専門家へ相談」を社内の共通ルールにしておきましょう。

車両管理者が平時に決めておきたい「5つのルール」

大雨の現場でドライバーが「業務と安全、どちらを優先すべきか?」と
迷わないようにすることが車両管理者の役割です。
そこで本記事のポイントを、平時に決めておきたいルールとしてまとめました。

1 冠水路・冠水の恐れがある道路には入らない
2 警戒レベルに応じて運行中止・ルート変更を判断し、アンダーパスや低地を避ける
3 危険が迫ったら車両より人命を優先し、早めに避難する
4 浸水した車両は自己判断でエンジンやシステムを始動しない
5 安全確保後、車両管理者へ連絡し、販売店やロードサービスなど専門家へつなぐ

これらのルールは梅雨や台風シーズンの前など、節目ごとに繰り返し周知することが大切です。
あわせて「遅れてもいいから、安全を優先して」と管理者から明言しておくことも、
現場で無理をさせないための大切なメッセージです。
ドライバーが安心して引き返せる環境こそが、何よりの冠水対策といえるでしょう。

安全安心な社用車運用に役立つ情報を発信しています

大雨による冠水に備えるためには、
ドライバーと車両管理者が必要な知識や対応方法を

事前に共有しておくことが大切です。
今回ご紹介したポイントも、ドライバーさまへの
注意喚起や安全教育にぜひお役立てください。

トヨタモビリティサービスでは、お客さまの
安全安心につながるさまざまな情報をご案内しています。

安全安心な社用車運用をご検討の際には、
ぜひお気軽にお問い合わせください。




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