(左から右)Sales Administration・SAFE Fleet 井上様 / コマーシャルエクセレンス マネジャー 佐藤様 / 代表取締役社長 佐々木様
事業内容 | ・医療機器の販売 ・前号に付帯または関連する一切の事業 |
---|---|
設立 | 2018年5月14日 |
従業員数 | 131名(2022年9月現在) |
導入台数 | 51~100台 |
URL | https://www.onetouch.jp/ |
LifeScan Japan株式会社は、血糖管理製品などデジタルヘルステクノロジーのブランド「One Touch」を手掛けるLifeScan社の日本法人です。世界中で2,000万人が使用している製品群をはじめ、デジタルテクノロジーを駆使した糖尿病管理とサービスを通じて、糖尿病と共に歩む方とその家族を支えています。
全国の医療機関に密着した活動を展開するため、同社は14のエリアに営業社員を配置。「1日100キロ」を超える距離を移動することも珍しくなく、社用車の利用において安全安心の徹底は必要不可欠です。トヨタモビリティサービス(以下、TMS)は、車両導入から入替、万一の事故時における対応などを請負う、車両管理ビジネス・プロセス・アウトソーシング(以下、車両管理BPO)で、同社の社用車利用を全面的にサポートしています。
TMSのサービスにより改善されたものは何か。代表取締役社長の佐々木様、コマーシャルエクセレンス マネジャーの佐藤様、車両担当のSales Administration・SAFE Fleet 井上様に話を聞きました。
INDEX
代表取締役社長 佐々木様
代表取締役社長 佐々木様(以下、佐々木様):弊社は、2018年にジョンソン・エンド・ジョンソン社より独立したLifeScan社の日本法人として設立されました。
主な事業は、血糖自己測定器及びその関連製品や、糖尿病に関するデジタルソリューションの開発・製造です。また、糖尿病と共に歩む方や医療従事者に対する、弊社製品の利用に関するご提案やサポートにも積極的に取り組んでいます。
近年は、モバイルやウェブアプリを用いた検査管理ができる商品や、24時間365日体制でご質問にお答えするコールセンターも構築しました。
このように製品を販売するのみならず、デジタルテクノロジーを駆使した血糖管理とそれに付随するサービスをご提供できることが弊社の強みです。今後は、糖尿病と共に歩む方以外の健康上の不安がある方向けの情報提供にも力を入れていく方針です。
「糖尿病が強く疑われる方」は約1,000 万人と推計され、また、「糖尿病の可能性を否定できない方」も約1,000 万人と推計されています。血糖値の高い状態を放置していると深刻な合併症が懸念されます。特に3大合併症、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害や、さらに動脈硬化の原因となり心臓病、脳卒中のリスクも高まります。
一方で、血糖管理がしっかりできれば重篤にならず、健康的に生活を送ることが可能な病気でもあります。
私たちLifeScan Japanは、糖尿病に企業としてしっかり向き合い、一人ひとりの患者さまが生活の質を維持し、制限のない生活を送れる社会を構築し続けることを使命とし、従業員一同励んでいます。
佐々木様:私たちは全国に営業社員を配置しています。患者様に安心して弊社製品をご利用いただくには、47都道府県の医療機関を営業社員がくまなく訪問し、製品説明やデモを行う機会が欠かせないと考えているからです。
そのため営業社員全員に1台ずつトヨタ車を割り当て、効率よく移動できる体制を整えました。また弊社では車両の導入・入替えからはじまり、車両にまつわる一連の管理プロセスを「車両管理BPO」ということでTMSさんにアウトソーシングしています。
車両管理において何より優先したいのは、やはり車両を利用する営業社員の安全安心です。営業社員が事故なく移動できる、そのためにTMSさんのサービスは、弊社にとってなくてはならないものだと思っています。
コマーシャルエクセレンス マネジャー 佐藤様
コマーシャルエクセレンス マネジャー 佐藤様(以下、佐藤様):弊社の営業社員の場合、「小さなオフィス」のように時間を過ごせる快適な室内環境も大切です。
1日100キロを超える距離を運転することもあるため、車内で過ごす時間が長く、お客様からの電話対応やウェブ会議も車中で行う機会もしばしばですから。弊社の営業社員にとって、トヨタ車は重要なビジネスツールの1つでもあるのです。
佐々木様:いずれ完全自動運転の技術によって、走行中も仕事を続けられる「走るオフィス」が実現するかもしれない。そんな未来にも期待しています。
車両管理の現場における課題や、TMSさんにお任せして助かっている点など、具体的なお話は弊社の車両担当である井上から説明します。
Sales Administration・SAFE Fleet 井上様
Sales Administration・SAFE Fleet 井上様(以下、井上様):2018年に弊社が設立された当初は、車両管理BPOや保険サービスなどを含め、車両管理の業務はまるごと別のリース会社に委託していました。
しかし、トヨタ車が導入されたのを機にTMSさんの担当者とのお付き合いが始まると、「やはり車のプロは違う」と思わされることが幾度となくありました。
例えば「なんだか車からバタバタ音がするのですが」とご相談をすると、以前のリース会社なら「前例を調べます」と返ってくるところ、TMSさんの担当者はすぐに動いてくださいました。私たち車の素人はトラブルがあるとすぐ慌てますから、こうしたスピーディな対応がとても助かります。
その他の相談事にもTMSさんは親身かつ迅速に対応くださっていたので、「それならば車両管理BPOも保険サービスもTMSさんにしよう!」と、前のリース会社からTMSさんへ切り替えることにしました。
従業員には安全安心な車に乗ってもらいたい。安全装備も大切ですし、何か心配なところあればすぐに点検にまわしたい。となると、車のプロにお任せするのが一番、という結論でした。
月に1度の「BPO定例会」の様子
個人的には、BPOの切り替えについて、何をどうすればいいものかと心配していた部分があります。しかしフタを開けてみれば、そのような心配は一切必要ありませんでした。
少し複雑だったもともとの業務フローの簡素化をご提案いただくなど、本当にTMSさんにはすべてを安心して任せられる上、業務プロセスも最適な形にどんどん改善してもらえる。「BPOとはこういうことをするんですよ」と、ゼロから学ばせてもらった感があります。
BPOの切り替えが完了すると、弊社専属の「デスク」が立ち上がり、連絡窓口が一本化されました。何か1つデスクに相談すると、その内容がTMS側のメンバー全員にすぐ共有されるので、相談後の連携は非常にスムーズです。
弊社の場合、営業1人につき1台の体制で社用車を割り当てる上に、3年に一度という比較的早いサイクルで車両の入替えをするのですが、その際も特にストレスがありません。
また月に1度、「BPO定例会」を開催し、運用改善に繋がるPDCAを回しているのも、TMSさんに切り替えて以降の取り組みの1つ。一つひとつの業務にしろ、何か課題があったときの改善にしろ、何をするにも早い。TMSさんにはそんな印象があります。
これからもTMSさんと一緒に運用改善を続け、社員にもっと安心してもらえる車両管理体制を構築していきたいと思います。
運用管理アプリ『TOYOTA MOBILITY PORTAL』
井上様:保険サービスにも満足しています。いざ事故が発生したときも、アプリを通じて必要最低限のことを窓口に連絡すれば、解決まで全面的にサポートしていただける。一次対応から見積もり・修理などの一連のアクションも迅速、一日でも早い車両の現場復帰を後押ししてもらえます。
一番ありがたいのは、事故のあと、修理工場に車両を入庫するまでのサポートですね。事故発生の連絡が入った時点で、登録してある住所から最寄りの修理工場に連絡を入れてくれ、工場の混み具合まで教えてもらえます。
事故発生時に利用するアプリも、何をどうすればいいかわかりやすい設計です。事故発生直後で動揺している利用者も、これなら落ちついて連絡を入れられることでしょう。導入当初は一部、入力が面倒だった部分もありましたが、すぐに改修していただきました。
Sales Administration・SAFE Fleet 井上様
井上様:弊社の車両管理規定は、今まさに改良を加えている最中です。
TMSさんには今後もトヨタならではの最新最善の安全装備をご提案いただけるようお願いしており、期待もしています。
日進月歩でアップデートされていく安全技術は、車両運用の要です。
必要に応じてBPOの業務フローも書き換えるなど、これからもTMSさんには全面的にご相談に乗っていただきたく思っています。
(取材・執筆:東 雄介 編集:桐生 幹太 撮影:土方 翔太)