トヨタモビリティサービスは “総務の一員”
通信型ドラレコ「TransLogII」導入で業務量と事故を削減

(左から右)代表取締役社長 水谷様 / 代表取締役専務 山中様 / 総務グループ 神谷様

株式会社エクシング

事業内容 業務用カラオケ事業、音楽・映像ソフト事業、店舗事業、ヘルスケア事業、モバイル/ホーム・エンタテインメント事業、新規事業開発
設立 1992年5月6日
導入台数 501〜1000台
URL https://xing.co.jp/

導入前課題

・車両が増えるにつれて、人の手による車両管理に限界を感じていた
・社内で安全意識の共有ができていなかった
・大きな荷物の積込や積下しで社員の負荷がかかっていた

導入効果

・車両管理のサービス導入で業務負担を大幅削減
・ドラレコデータの社内共有で事故が削減
・スロープのついた特装車両の活用により業務効率が大幅アップ

通信カラオケの「JOYSOUND」を始めとした音楽エンタテイメントを手掛ける株式会社エクシング。近年はヘルスケア市場向けの音楽療養コンテンツ「健康王国」など新たな分野にも進出しています。

現在は、日々の営業活動やカラオケ機器の設置・保守工事に、約580台の社用車が全国で活躍中です。そのなかには重い機器を1人でも安全に運べるようにと製作された特装車両もあります。車両管理の効率化のため、通信型ドライブレコーダー「TransLogII」と車両管理に関わる情報を一元管理できるクラウドサービス「TOYOTA MOBILITY PORTAL」も導入されました。

トヨタモビリティサービス(以下、TMS)のサービスにより改善されたものは何か。代表取締役社長の水谷様、車両管理を担当する総務グループの神谷様、営業活動に特装車両を利用しているヘルスケア営業部の坂本様、そして代表取締役専務の山中様に話を聞きました。

カラオケの枠を超え、ヘルスケアにも貢献

株式会社エクシング 代表取締役 水谷様

代表取締役社長 水谷様

──貴社の事業内容について教えてください。

代表取締役社長 水谷様(以下、水谷様):当社の主力事業は業務用カラオケの「JOYSOUND」です。カラオケボックスを始めとしたデイ市場や、スナックやバーなどのナイト市場などに展開しています。また家庭用にも「Nintendo Switch」などのゲーム機器や、スマートフォン、パソコンなど複数のプラットフォームでカラオケサービスを提供しています。

ヘルスケア市場において力を入れているのは、音楽療養コンテンツ「健康王国」です。これは、カラオケを使って歌うだけでなく、体操や映像コンテンツを通して、観る・癒す、体を動かす、遊ぶというように、利用者様が楽しみながら介護予防に取り組むことで、心のケアやリハビリ効果を期待できるものです。2022年4月には「健康王国DX」をリリースしました。従来は大型のハードに「健康王国」のコンテンツを搭載してのご提供でしたが、これをタブレット化した「健康王国DX」は導入コストを抑えられ、より多くのシーンでご利用いただけるものになっています。

2020年春以降、カラオケ業界には新型コロナという向かい風が吹き荒れています。それでも安心してカラオケを楽しんでいただけるよう、カラオケ店舗での感染対策をはじめ、様々な取り組みを続けています。カラオケ機器には、マスクを着用したままでも声がこもらない機能「マスクエフェクト」を搭載。自宅でもカラオケをお楽しみいただけるよう、JOYSOUNDのYouTube公式チャンネルでは400曲以上のカラオケ映像を無料で公開するなど、コロナ禍においても歌う楽しさを発信し続けてきました。

参考ページ①:「健康王国DX」製品情報
参考ページ②: 気持ちよく歌おう!『マスクエフェクト』
参考ページ③: 公式YouTubeチャンネル「JOYSOUND CHANNEL」

カラオケを導入いただいているナイト市場のお店に対しても、営業継続の一助になればという思いで、各種協力金や助成金の申請をお手伝いさせていただくなど、メーカーとしてできる限りのサポートを行ってきました。

──貴社ビジネスにおける、TMSのサービスの役割についてお聞かせください。

水谷様:全国で約580台の社用車が走っていますが、すべてトヨタ車です。日々の営業活動や、カラオケ機器の運搬、設置などに利用しています。さらに、車両提案に車両管理、自動車保険、安全講習と、車両に関連するほぼすべての業務をTMSさんにお任せしている状況です。

新型コロナ禍以降、コスト削減に動いた際も非常に助けていただきました。当社は全国に70拠点以上あるため、それら一つひとつを当社自ら管理し、コスト削減策を講じようとしたら、大変な労力がかかっていたことでしょう。引き続き、車両を知り尽くしたプロフェッショナルとしてのご提案に期待しています。

詳細については、総務グループの神谷、日々の営業活動に社用車を利用している坂本、専務の山中のほうから説明します。


通信型ドラレコ「TransLogII」が記録した危険映像を社内共有し、事故削減へ

株式会社エクシング 総務グループ 神谷様

総務グループ 神谷様

本社管理部 総務グループ グループ長 神谷様(以下、神谷様):当社の社用車は大きく、カラオケ機器を設置する工事や保守などに必要な機材を運ぶ商用バン、営業活動時に利用するハイブリッド系乗用車、特に大きく重い機器を運ぶ架装車両の3タイプがあります。

車種選定について重視するのは、やはり第一に安全面です。安全装置の搭載はもちろん、「どの拠点に異動しても乗り慣れた車に乗れるように」を意識して、全国に同じ車種を配置しています。また、重量のある一体型カラオケ機器を女性1人でも安全に且つ簡単に積み込み・積み下ろしを可能にした、スロープのついた特装車両をTMSさんにご提案いただきました。もちろん走行中の安全性も確保!車検もクリア。

車両管理の点では、通信型ドライブレコーダー「TransLogII」と、車両管理情報を一元管理できる「TOYOTA MOBILITY PORTAL」の導入に加え、車両業務の一部をアウトソーシングしていることが特徴です。

以前は総務として3名が車両関連の管理業務にあたっていたのですが、車両が増えるにつれて、リース車両、カード類(給油・ETC・駐車場等)の手配や事故対応、安全運転管理など人の手による管理に限界を感じるようになりました。このまま総務グループの3名が車両管理から離れられない状態は会社としては困ります。そこでTMSさんに相談し、「TransLogⅡ」「TOYOTA MOBILITY PORTAL」「車両管理BPO(アウトソーシング)」の導入に踏み切りました。

それ以降、事故や管理面でも業務内容が増加したり変化したりとTMSさんにお願いすることが増えていき、今では車両管理にまつわる業務の8割程度までTMSさんにアウトソースするに至りました。事故が起きたときの全面サポートもありがたいです。

例えば、責任割合が0:100のもらい事故の場合は普通なら保険会社が介入できないのですが、TMSさんは「リース車両所有者」の立場から示談解決をサポートしていただける。本当に助かっています。

なにより大切な安全面の向上にも「TransLogII」と「TOYOTA MOBILITY PORTAL」は役立っています。「TransLogII」に記録された事故映像や危険映像を、実際に車を運用している現場のみならず、役員を含め全社員に定期的に共有しているのです。

これは全社一丸となって安全意識を共有し、運転者同士での気付きも生まれます。その成果は事故件数の減少というかたちで、すでに表れています。

今となっては、TMSさんは私たちと同じ「総務の一員」です。当社の車両管理は、TMSさんなしでは車両全体の管理運用は出来ません。事故映像の共有にしても、TMSさんと一緒になって「事故を減らしたいなら、こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」と同じ目線で意見を交わすなかで生まれたアイデアなのです。これからも、忌憚のない意見をいただきたいです。


スロープつきの特装車両で重い機材の運搬もスムーズに

株式会社エクシング 坂本様

ヘルスケア営業部 坂本様

坂本様:私は、介護施設に向けて提供している音楽療養コンテンツ「健康王国」を扱っています。介護施設に入居されているご高齢の方々は、日常生活に必要な動作を維持するために、さまざまな運動メニューに取り組まれています。「健康王国」は500種類以上の運動でこれをサポート。クイズなど多彩なレクリエーションコンテンツも、介護予防に効果的です。

もちろんカラオケは介護施設でもキラーコンテンツです。昔懐かしい歌謡曲は入居者のみなさん同士のコミュニケーションのきっかけになります。SMAPの「世界に一つだけの花」など、比較的若い世代が歌う曲も人気ですね。こうした豊富なコンテンツは、施設のスタッフの方々の負担軽減にもなります。毎回レクリエーションを企画・準備するのは大変なこと。「健康王国」が業務効率アップをお手伝いします。

その「健康王国」なのですが、「JOYSOUND FESTA」「JOYSOUND FESTA2」というワゴン型の機器に搭載されているため、機器を車両に積んで各施設に運ぶ作業が日常的に発生します。これを解決するのが「シエンタ」の特装車両です。

JOYSOUND FESTA

シエンタ特装車両に積み込む「JOYSOUND FESTA」

機器は総重量が60kg近くあり、従来は2人がかりで担いで積み上げる、積み下ろす必要がありました。肉体的な負担が大きく事故発生が心配でしたし、2人体制での移動を常に強いられるのも非効率でした。

そこで考えたのは「車両後部にスロープのようなものをつけたら、1人でも積み込み・積み下ろしの作業ができるようになるのでは」ということ。TMSさんに相談するとシエンタをご提案いただきました。スロープの確度や幅など、細かい部分までこちらの要望を汲んでいただき、感謝しています。

今では、1人でも安全に機器を積み込めるようになり、「こんなに楽になるのか」と驚いています。また、従来は車1台につき1台しか積み込めなかったのですが、特装車両は後部座席を倒せば2台積み込めるようになっています。これで営業活動の効率も改善しました。

──TMSに対するご要望がありましたら、ぜひお聞かせください。

坂本:若い営業担当にも聞いてみましたが、「非常に助かっているので、これ以上の要望はありません」とのことでした。


車両まわりにDXの余地、一歩踏み込んだ提案に期待

──より一層のパートナーシップ構築のため、TMSに今後期待するサービスはありますか。

株式会社エクシング 専務 山中様

代表取締役専務 山中様

代表取締役専務 山中様(以下、山中様):広範囲におよぶこれまでのサポートには、大変感謝しております。今後に期待するところを挙げるとしたら、2点でしょうか。

1つは、モビリティカンパニーとしての目線からの、さらに一歩踏み込んだご提案です。当社は特に営業部隊が多くの社有車を利用していますが、営業スタイルそのものが旧態依然としていることもあり、車両まわりにもDXの余地が残っていると考えています。また2022年4月からアルコールチェックが事業者に義務化されましたが、こうした交通法規の変更にどう対応していくべきかも、車両のプロとしての知見からタイムリーなアドバイスをいただけるとありがたいです。

もう1つは、さらなる交通安全対策です。運用する社有車がこれだけ多いと事故をゼロにすることはかなり困難なことです。ここ数年は、「TransLogII」に残された危険挙動の動画を全社で共有する、TMSさんのサポートのもとで交通安全講習を行うなど、力を入れて対策を推し進めてきました。

その結果、事故件数は大きく減り、幸いにも重大な事故は起きていませんが、ハンドルを握る社員一人ひとりの意識をさらに高めていく必要があります。また、車両に搭載する新しい安全装置がリリースされたなら、積極的に導入したいと考えています。事故ゼロという理想に少しでも近づくため、これからもご協力いただけると嬉しいです。

(取材・執筆:東 雄介 編集:桐生 幹太 撮影:土方 翔太)

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