近年、企業におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)化が
推進される中、自治体におけるDX化やBPR(Business Process Re-engineering:業務の再設計)にも注目が集まっています。
公用車を日常的にご利用されている多くの自治体においては、
日常的な管理や利用状況の把握、車両管理にまつわる業務が
職員の負担になっているケースも少なくありません。
そこで同様のお悩みを抱えていた熊本市は、
BPRを目的とした「公用車の貸出管理システム」として、
トヨタモビリティサービスが提供する『Booking Car』を導入しました。
今回は、『Booking Car』での公用車管理・運用を開始した熊本市
大西 一史市長に導入に至った経緯や取り組みなどを伺っていきます!
INDEX
熊本市 大西市長(以下 市長):令和2年12月、
政府において「デジタル社会の実現に向けた改革の基本方針」が
閣議決定されました。
これにより、自治体でもあらゆる行政サービスの管理・運用における
DX化が求められています。
その流れの中、着目したものの一つが市役所の公用車管理でした。
熊本市の今までの公用車管理はすべてがアナログ…
担当職員が管理をし、鍵を手渡しで受け渡す形を取っていました。
そのため、早朝に鍵の受け渡しの行列ができるのが
毎朝の光景となっておりました。
市役所に出勤するたびに「この光景をどうにかしないといけない」という課題を感じておりました。
そこで、この課題を解決するソリューションとして、
以下の期待をもって、トヨタモビリティサービスの『Booking Car』を導入することとなりました。
・公用車貸出を無人化することで、毎朝の行列をなくせる
・公用車管理における職員の業務負荷が軽減できる
・削減出来た時間を市民のみなさまへの行政サービス向上へ転換できる
市長:導入初日から以下のようなコメントがあがっており、職員の反応も好評です!
今回、熊本市役所の公用車管理における課題を解決するツールとして導入された『Booking Car』は、
公用車をクラウド上で管理するだけでなく、貸出予約・変更、鍵の受け渡しまでをDX化。
システム完結させることで、これまで負荷の大きかった公用車の管理業務の負担を軽減させることに寄与します。
システム上で、公用車の空き状況を確認。
PC・スマホどちらからでも
簡単に予約スケジュールを確認することができます。
予約から鍵の利用・返却まで
全てスマホアプリひとつでシステム完結が可能に。
オプションのキーボックスを利用することで、
鍵の受け渡しを24時間365日無人で行えます。
鍵の取り出しは、キーボックスに
アプリに表示されるワンタイムコードを打ち込むのみ。
手動での鍵のやりとりを解消します。
さらに公用車の稼働状況などをダッシュボード確認できるなど、既存機能を活用することで、
公用車管理業務の先にある保有台数の適正化や走行課題の洗い出しなどにも幅広くご活用いただけます。
このように企業だけでなく、市役所で働くみなさまにも充分喜んでいただけるサービスです。
市長:これから進める業務のDX化では、
成功体験を作ることが重要だと捉えています。
『Booking Car』の導入を機にさまざまな業務のDX化を推進して、
より一層の業務効率アップと行政サービスの向上につなげていきたい。
それには、ますますの公用車のDX化が必要不可欠です。
その1つとして、トヨタモビリティサービスが提供している
通信型ドライブレコーダー『TransLogⅡ』は、稼働管理や事故低減、
職員の行動把握にも活かすことができると考えています。
『Booking Car』が地方自治体における業務改善ツールとして
全国自治体で初導入されたことは、本当に嬉しいことです。
トヨタモビリティサービスでは、管理業務の負荷軽減に留まらず、
公用車の保有台数適正化や走行課題の洗い出しなど、
熊本市役所さまで開始したばかりの『Booking Car』の運用に
今後もとことん寄り添っていきます。
そして、共に利用価値向上や行政サービスの拡充ができるシステムや
サービス開発にもつなげ、同様の業務課題を抱える全国自治体の
みなさまへの課題解決ツールとしても広くご紹介していく予定です。
熊本市役所さまには、後日『Booking Car』導入で得られた嬉しさなども伺い、「お客さまの声」でもご紹介させていただく予定でおります。
今後の熊本市と『Booking Car』の取り組みにも是非ご注目ください!